みんゴロ古文読解

◆ 品詞分解チェック 兼好法師がつれづれ草に、花は盛りに、月は ① くまなき をのみ見るもの ② かは とか ③ いへ ④ る は、いかにぞや。いにしへの歌どもに、花は盛りなる、月は くま なき をも ⑤ 見 たるよりも、花のもとには風を かこち、月の夜は雲を いとひ、あ るは待ち、をしむ 心づくし を ⑥ 詠め ⑦ る ぞ多くて、心深きも、ことにさる歌に多 かるは、み、花は盛りをのどかに ⑧ 見 ⑨ まほしく 、月は くま ⑩ なから ⑪ む ことを 思ふ心の ⑫ せちなる から ⑬ こそ 、さも え あら ぬ を嘆きたる ⑭ なれ 。いづこの歌に ⑮ かは 、花に風をまち、月に雲をねがひたるはあら ⑯ む 。 さるを、かの法師が ⑰ 言 へ ⑱ る ごとくなるは、人の心にさかひたる、後の世の さかしら 心のつくり 風 みやび 流 にして、まことのみやび心 ⑲ に はあらず。かの法師がいへる 言 こと ども、この たぐ ひ 多し。(中略) さりとて、 わびしく 悲しきをみやびたりとてねがは ⑳ む は、人 のまことの心ならめや。 ①ク・形・体 ②係助(反語) ③ハ・四・已 ④完了(存続)「り」体 ⑤マ・上一用 ⑥マ・四已 ⑦完了「り」体 ⑧マ・上一未 ⑨願望「まほし」用 ⑩ク・形・未 ⑪婉曲「む」体 ⑫ナリ・形動・体 ⑬係助(強意) ⑭断定「なり」已(結び) ⑮係助(反語) ⑯推量「む」体(結び) ⑰ハ・四・已 ⑱完了(存続)「り」体 ⑲断定「なり」用 ⑳仮定「む」体

第一部

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