みんゴロ古文出典

1155 16 位 『発心集』は 鎌倉前期に成立した仏教説話 で、作者は鴨 長明。極楽往生を果たすための教訓となる説話を集めた もの。鴨長明自らの見聞をもとにして、聖者の崇高な行い や、 発心談 ( 出家の志を起こす話 )や、出家・往生などにつ いての説話を集めてあり、それぞれに鴨長明の感想や批評 が付け加えられている。鴨長明は、久寿2年( 年)頃に生 まれ、建保4年( 年)に亡くなったことが記録に残ってい

1216 る。彼の生きたのは平安時代末期から鎌倉時代にかけての 変革期だった。俗名は「かものながあき」。賀茂御祖神社 の神事を統率する長継の次男として生まれたが、望んでい た 河 ただすのやしろ 合社 の 禰 ね 宜 ぎ の地位につくことが叶わず、神職としての 出世の道を閉ざされた。 俊 しゅん 恵 え の門下に学び、歌人としても 活躍した。後に出家して 蓮 れん 胤 いん を名乗ったが、一般には俗名 を音読み 鴨長明(かものちょうめい)として知られてい る。出家の後、 年に成立した『 方丈記 』は和漢混交文で書 かれ、日本の三大随筆の一つとして名高い。ほかにも同時 期に書かれた 歌論書の 『 無名抄 』がある。 1212

出題率 鴨 かもの 長 ちょう 明 めい 鎌倉前期 仏教説話 発 ほっ 心 しん 集 しゅう 1.8 %

仏教説話

1283 1305

12C 後 1216 1222 1275

9C 前 10C 後 平安

末期

無 む 住 じゅう 作 雑 ぞうだんしゅう 談集

沙 しゃ 石 せき 集 しゅう

撰 せんじゅうしょう 集抄 西 さい 行 ぎょう が主人公

閑 かんきょのとも 居友

発 ほっしんしゅう 心集 鴨 かものちょうめい 長明 作

宝 ほうぶつしゅう 物集 打

三 さん 宝 ぽう 絵 え (詞 ことば )

日 に 本 ほん 霊 りょうい 異 記 き 景 けいかい 戒編

ちぎきしゅう

聞集

仏 仏 仏 仏 仏 仏 仏 仏 仏

仏 =仏教説話 『今昔』『古本』との

慶政編

重複あり

無 む 住 じゅう 作

98

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