みんゴロ古文出典

19 位 い 原 はら 西 さい 鶴 かく 井原西鶴は江戸時代、 元禄の世 の売れっ子戯作者であっ た。若い頃は貞門派の俳諧を学び、 談 だん 林 りん 俳諧 の旗手として 独特の早口俳諧を得意とし、一昼夜で独吟二万三千五百句 (一句約四秒)というギネス級前人未到の 矢 や 数 かず 俳諧 を成し 遂げた。その後 歳になってから『 好色一代男 』を発表して 好評を博し、 浮世草子 作家へと転身した。そ後、元禄6

40 年( 年)に 歳で没するまでのわずか十年ほどの間に次々 と作品を発表した。同じ元禄時代に活躍した 俳諧の松尾芭 蕉 、 浄瑠璃の近松門左衛門 と合わせて、元禄三人男として 覚えておきたい。西鶴の浮世草子は「 好色物 」 「 町人物 」 「 武 家物 」「 雑話物 」の四つに分類されるが、入試ではテーマ的 な問題で「好色物」は出しづらく(笑)、「町人物」と「雑話物」

52 定的な内容を描くと同時に、中下層町人の悲喜劇をとりあ げ、貧しい人々への同情も示している。「雑話物」では、各 地の怪異談や奇談を紹介したりしている。

1693 が多い。「町人物」では才知と倹約で富を獲得する者や逆に 没落する者を描き、金のために悪徳に走る彼らに対して否

出題率 1.5 % 1693 井

元 げん 禄 ろく 三 さん 人 にん 男 おとこ

浮世草子 作者 江戸(元禄時代)

1688 1703 1642 1693 井 いはらさいかく 原西鶴 談 だんりんはいかい 林俳諧( 西 にしやまそういん 山宗因がはじめる ) 一昼夜に二万三千五百句を ( ~ ) 元禄時代  ( ~ )

1653 1724 浄瑠璃 ・歌舞伎脚本作者 ( ~ ) 近 ちかまつ 松門 もん 左 ざ 衛 え 門 もん

松 まつ 尾 お 芭 ばしょう 蕉

俳諧の大成者

1644 1694 蕉 しょうふうはいかい 風俳諧 下級武士の家に生まれる ( ~ )

の記録を樹立する

浮 うき 世 よ 草 ぞう 子 し の創始者 一人で作るとう「矢 や 数 かず 俳諧」

1642 ~

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