みんゴロ古文出典
出題率 1.5 % 平安後期 世俗説話 古 こ 本 ほん 説 せつ 話 わ 集 しゅう 平安後期(鎌倉初期とする説もあり)に成立した 世俗説 話 。民衆の姿を生きいきとユーモラスに伝える民話的説話 集で、『今昔物語集』と『宇治拾遺物語』に共通する話も幾つ か収録されている。前半には和歌にまつわる説話が 話。 後半には仏教の霊験談が 話収められている。前半は大斎 院選子内親王の話に始まり、 赤 あか 染 ぞめ 衛 え 門 もん ・ 和 いずみ 泉 式 しき 部 ぶ ・清少納 言や 紀 きの 貫 つら 之 ゆき ・ 藤 ふじ 原 わらの 公 きん 任 とう などの王朝文学の著名人を中心に、 きこりや貧女の話にいたるまで、有名無名人の和歌にまつ わる恋愛談などが収められている。 芥川龍之介 の『六の宮 の姫君』の題材となった作品も含まれている。また、プレ イボーイの平中の妻が硯の水差しに墨を入れて夫の浮気を 封じ込める話や、光り輝く娘をつぼやに発見する風流男の 話など、平安王朝がらみの話が多い。後半は、田舎人が観 今 こんじゃくものがたりしゅう 昔物語集 古 こ 本 ほん 説 せつ 話 わ 集 しゅう 江 ごうだんしょう 談抄 三 さんぽう 宝絵 え (詞 ことば ) 日 に 本 ほん 霊 りょうい 異記 き 20 位 46 平安の説話 世 12C 末 12C 10C 後 9C 末 作者未詳
24 音の加護によって救われるわらしべ長者の話や、観音や毘 沙門などの霊験談を扱ったものと、天竺仏法説話とからな る。霊験談が多いのは、当時の院政期に不安を抱く民衆の あこがれや夢の象徴といえる。
平安末期 打 うちぎきしゅう 聞集
仏 =仏教説話 =世俗説話
唐 から 物 ものがたり 語
大 おお 江 えの 匡 まさ 房 ふさ 編 約 話から成る 最大の説話集 『今昔』との重複あり 作者未詳
仏 仏 漢文で書かれた 日本初の仏教説話集 景 けいかい 戒編
仏
世 世 世 世 1000
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