みんゴロ古文出典
1 第 位 ~ 第 位 10
学習ターゲット
入試データ分析
1位 「 須磨 」 と4位 「 明石 」 は連続性 がある。「 須磨 」 では、光源氏の敵方 である右大臣の娘六の君(朧月夜)との 密会が発覚し、光源氏が自ら須磨に退 居し生活する。その後明石に移り、明 石の君と出会い、後の明石の中宮が生 まれるのが 「 明石 」。 2 位 「 夕顔 」 は光源氏が 17 歳の時に 出会った薄幸の女性夕顔との恋愛談。 夕顔は六条御息所の生霊の最初の犠牲 者となる。 3位 「 桐壺 」 では身分の低い桐壺の更 衣が帝の寵愛を受けたために、弘徽殿 の女御一派からいじめられ、光源氏が 3歳の時に亡くなる。
『源氏物語』出題順位
須磨 7.2%
夕顔 6.8%
桐壺 6.1%
明石 5.5%
その他 47.2%
葵 5.3%
薄雲 4.9%
若紫 4.4%
少女 4.4%
若菜 4.4%
橋姫 3.8%
光源氏は 朱 す 雀 ざく 帝 てい の 尚 ないしのかみ 侍 である 朧 おぼろ 月 づき 夜 よ との密会が政敵の右大 臣方にバレてしまい、官位剝奪、流罪の処分が下されようと していた。光源氏は最悪の事態を避けるため、自ら須磨に退 居する。出発前に光源氏は、多くの人との別れを惜しみ、特 に 紫 むらさき の 上 うえ の立場を心配して自分がいない間の財産の管理権を 紫の上にゆだねた。 須磨での生活は寂しいもので、都にいる紫の上や 藤 ふじ 壺 つぼ たち からの手紙だけが心の慰めになっていた。義兄 頭 とう の 中 ちゅう 将 じょう が須 磨を見舞った時、光源氏は泣いて喜ぶ。暴風雨が続いたある 晩、夢に亡き父 桐 きり 壺 つぼ 院 いん が現れ、須磨を去るように告げる。翌朝、 同じく夢のお告げを受けた 明 あかし 石 の 入 にゅう 道 どう が迎えに来て、光源氏 は明石に移る。明石の入道は光源氏を厚くもてなし、自分の 娘 明 あかし 石 の 君 きみ との結婚を勧める。光源氏は愛する紫の上を思い
ためらうものの、ついに明石の君と結ばれて幸せに暮らす。 一方都では、桐壺院が亡くなって以来、宮中に災いが続いて いた。朱雀帝院の遺言に従わなかったこを後悔し、母 弘 こ 徽 き 殿 でん の 大 おお 后 きさき の反対を押し切り光源氏召還を命じた。光源氏は 後ろ髪引かれる思いで身重明石の君を残して都に戻る。 須 磨 1 位
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