みんゴロ古文出典
1283 然草』をはじめ、後世の狂言・落語に大きな影響を与えた。 「青きことは藍より出でて藍よりも青きがごとく」「情けは
25 位 言・世俗的な話を集めることで、仏教の教訓を見出す」の 意味。また、僧侶の立場から経典を多く引用しており、作 者が無類の博識であり好奇心に富んでいるため、無味乾燥 な説教から脱して興味津々たる文学作品となっている。 日 本・中国・インド の諸国に題材を求め、霊験談・高僧伝から、
出題率 1.3 % 無 む 住 じゅう 鎌倉中期 仏教説話 沙 しゃ 石 せき 集 しゅう 『沙石集』は 鎌倉中期 、 世紀後半に成立した仏教説話 。 全十巻、 無住 が編纂。弘安 年( 年)に成立し、その後も 絶えず加筆されたので伝本の異同が多い。『沙石集』の名義 は「砂(沙)から金を、石から玉を引き出す」ことをいい、「戯 宝 ほうぶつしゅう 物集
人のためならず」など、馴染みのあることわざもたくさん 出てくる。登場する人物も有名どころが多く、聖徳太子、 恵心僧都、法然上人、明恵上人、西行、和泉式部などがいる。
13 6 各地を遊歴した無住自身の見聞を元に書いた諸国の事情や 珍しい話題、庶民生活の実態、芸能の話、滑稽譚・笑話ま で多種多様な内容を持つ。その通俗で軽妙な語り口は、 『徒
鎌倉の説話
12C 後 1215 1216 1221 1222 1242 1252 1254 1275 1283 1305
雑 ぞうだんしゅう 談集
沙 しゃせきしゅう 石集
720 西 さい 行 ぎょう が主人公 世 撰 せんじゅうしょう 集抄
古 ここん 今著 ちょもんじゅう 聞集
十 じっきんしょう 訓抄
今 いまものがたり 物語
閑 かんきょのとも 居友
宇 う 治 じ 拾 しゅうい 遺物 ものがたり 語
発 ほっしんしゅう 心集 古 こ 事 じ 談 だん
仏 仏 仏 世
仏 仏 仏
世 世
慶政編 藤原信実
源顕兼編
無 むじゅう 住 作
無 むじゅう 住 作
鴨 かものちょうめい 長明 作
橘 たちばなのなりすえ 成季 編
世
余りの説話
仏 世
=仏教説話 =世俗説話
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