みんゴロ古文出典

出題率 1.3 % 歴史物語 増 ます 鏡 かがみ 『増鏡』は 室町前期 、 世紀後半に成立した歴史物語 。作 者については諸説があるが、室町時代前期の歌人・歌学者 の 二条良基 説が最有力。二条良基は連歌集『 菟 つ 玖 く 波 ば 集』を編 み、連歌論『 筑 つく 波 ば 問 もん 答 どう 』を書いた人。『増鏡』は、いわゆる「 四 鏡 」の成立順(大→今→水→ 増 )では最後に位置する作品で あり、内容的にも最も新しい時代を扱っている(内容順で は、水→大→今→ 増 )。治承 年( 年)の後鳥羽天皇の誕 生から後醍醐天皇が隠岐に流され、その後元弘 年( 年) に京都に戻るまでの 代 年の歴史を編年体で記してい る。嵯峨の清涼寺に詣でた 歳の老尼が語る昔話を筆記し た体裁をとっている。この点は『大鏡』以下の鏡物のスタイ ルを踏襲している。『 源氏物語 』 や 『 栄花物語 』 の影響が大き 水 みずかがみ 鏡 今 いまかがみ 鏡 大 おおかがみ 鏡 描く 紀伝体 紀伝体 編年体 編年体 もある ~ 26 位 4 1180 3 1333 15 150 100 歴史物語 12C 前 11C 末 11C 前 四 鏡 二 に 条 じょう 良 よし 基 もと か 栄 えい 花 が 物 ものがたり 語 編年体 作者は赤染衛門か 藤原道長の栄華を 藤原道長の栄華が 中心だが批判精神 室町前期 (南北朝)

14 く 、典雅な文体で公家の生活が描かれた文芸味豊かな絵巻 物的な作品。最初の2巻に後鳥羽上皇の承久の乱を、最後 の5巻には 後醍醐天皇の鎌倉幕府討伐 を詳述して首尾呼応 し、とくに後者はわずか 年間のことであるのに全巻の約 5分の3の記述をあてている。 16

14C 後 12C 後 12C 後

増 ますかがみ 鏡

の討幕まで

二条良基か? 承久の乱~鎌倉幕府

南北朝時代に成立

138 ② ③ ① ④

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