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入試データ分析

1位『大鏡』は、藤原道長を中心に平 安初期(文徳帝)から平安後期(後一 条帝)を描いた作品。 2位『増鏡』は後鳥羽天皇から後醍醐 天皇までの 15 帝約 150 年を編年体 で描いた作品。 3位『栄花物語』は藤原道長の栄華を 描いた作品で、作者は道長の娘中宮彰 子に仕えた赤染衛門といわれている。 4位『今鏡』は『大鏡』の続きで、平安 後期(後一条帝)から平安末期(高倉帝) までの時代を紀伝体で記した作品。 5位『水鏡』は文学史で歴史物語の 「四鏡」のひとつとして問われること がある。

歴史物語 出題順位

水鏡 0.5%

今鏡 14.1%

栄花物語 17.1%

大鏡 50.8%

21 第 位 ~ 第 位 30

増鏡 17.5%

四鏡まとめ

増鏡

水鏡 内容順 ① 成立順 ③

今鏡

内容順 ② 大鏡 成立順 ①

成立順 ④ 内容順 ④

成立順 ② 内容順 ③

編年体

紀伝体

編年体

紀伝体

14 ( 1025 年)まで の 代 176 年間の歴史を記 す。藤原氏全盛の経過を多角的な視点から描き、 その絶頂に立つ 藤原道長の栄華、人物像を描く

15 後鳥羽帝誕生( 1180 年)から後醍醐帝 ( 1333 年) まで の 代153年間の歴史を記 す。嵯峨清涼寺に参詣した作者 が 歳くらいの 老尼に歴史を語ってもらうという形で記されて いる。多くの和歌が含まれ、優雅な表現で、王 朝貴族生活のみやびの世界を描いている。 にんみょう 100

『大鏡 』以前の歴史、神武帝から仁明帝までの約 1500 年間を記す。『大鏡』に倣って、ある修 行者が神代の世から生きながらえているという 仙人から聞いた話、長谷寺に参詣した老尼に 語り聞かせるという形で記されている。

文徳帝即位( 850 年)から後一条帝 ことを主題としている。『栄花物語』が道長を賞 賛する態度であるのに対し、『大鏡』は道長の功 罪を批判者の立場から語る。

13 後一条帝( 1025 年)から高倉帝まで の 代 146 年間の歴史を記す。別名を『続世継』と もいう。内容は、作者が長谷寺参詣の帰りに出 会った老女から昔話を聞いて書き記した形であ る。この老女は『大鏡』の語り手大宅世継の孫で、 紫式部に仕えた性という設定で、『大鏡』の設 定を受けついでいる。

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