みんゴロ古文出典

27 位 『方丈記』は 鎌倉前期 、 世紀前半 ( 年 ) に成立した随 筆 で作者は 鴨長明 。いわゆる「隠者文学」の最高峰の一つ。 人生が無常であることを説き、安元の大火、福原遷都、養 和の飢饉、元暦の地震などの事件を述べ、鴨長明が日野山 に隠遁するにいたったわけを記している。和漢混交文で書 かれた名文で、冒頭の「 ゆく河の流れは絶えずして 、 しか も 、 もとの水にあらず 」は超有名。「 無常観 」をテーマとし、 書かれている数々の事件を通じて人の世のはかなさを描い ている。後半では自分が隠遁生活に入った理由と庵での楽

1212 丈記』に書かれているのは、平安時代が終わり、まさに世 の中が地獄と化していた時期で、鴨長明が常なるものなど なにもないという「無常観」にかられたのも無理のないとこ ろ。ちなみに題名の「方丈」というのは方形、つまり四角の 部屋のことで、長明の隠遁していた草庵のこと。

13 しい生活と安らかな心境を述べているが、鋭い人間観察と 自己の内面の批判意識も記している。彼が生きたのは平安 時代末期から鎌倉時代にかけての時代の変革期だっ。 『方

出題率 1.2 % 鴨 かもの 長 ちょう 明 めい 鎌倉前期 随筆 方 ほう 丈 じょう 記 き

三 大随筆

徒 つれづれぐさ 然草

枕 まくらのそうし 草子 清 せいしょうなごん 少納言作 をかし ですわ

方 ほうじょうき 丈記

兼 けんこうほうし 好法師作

鴨 かものちょうめい 長明 作

南北朝時代

鎌倉時代

平安時代

無常じゃ

無常じゃ

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