みんゴロ古文出典

28 位 『 方丈記 』『 発心集 』、そしてこの『 無名抄 』ということにな る。『無名抄』の内容は鴨長明の 師の 俊 しゅん 恵 え の歌論 を伝える形 で展開されるが、鴨長明の見聞きした歌人の逸話など随筆 的内容も入っている。また当時の新風といわれた「 幽玄体 」 について「言葉に現れぬ余情、姿に見えぬ景気なるべし」と 論じている。以下、「歌論」の流れを 押さえていこう。ま ず、日本初の「歌論」としては 紀 きの 貫 つら 之 ゆき の書いた『古今和歌集』 の「 仮名序 」があげられる。続いて「 三 さん 舟 しゅう の才」で有名な藤原 公 きん 任 とう の『新撰髄脳』、源俊頼の『俊頼髄脳』などが書かれた。 平安末から中世にかけては 藤原 俊 しゅん 成 ぜい ・ 定 てい 家 か 親子が活躍す る。俊成は『千載集』を撰ぶと同時に、歌論『古来風体抄』を 書いて「 幽玄 」を理想とし、息子の定家は『新古今和歌集』を 撰び、歌論『近代秀歌』 『毎月抄』で「有心」を主張した。「有 心」は「幽玄」の境地をさらに進めて題材の風情に一体化す る情趣を表した。 13 は 位の『 方丈記 』にひき続いて 鴨長明 。鴨長明三部作は、 27

出題率 1.2 % 鴨 かもの 長 ちょう 明 めい 鎌倉前期 歌論 無 む 名 みょう 抄 しょう 『無名抄』は 鎌倉前期 、 世紀前半に成立した歌論 。作者

鴨 かものちょうめい 長明三部作

1216

1212

1211

発 ほっしんしゅう 心集 随筆 発心の機縁を集めた した

方 ほうじょうき 丈記 仏教的無常観を基調と 述べた

無 むみょうしょう 名抄 師・源俊 しゅんえ 恵の和歌観を 歌論

仏教説話

16,27,28 位がわしの 作品じゃ

146

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