みんゴロ古文出典

読解ポイント 「さらにも言ず・いへばさらなり・いふもさらなり・いふばか りなし・いふにやおよぶ・~といふもおろかなり・~をばさ るものにして」は全て「言うまでもい」と訳すもの。

同じきかと見んよ、と思ひて、かへりてさぐり合はするに、 さ ※ らなり 、 などてかは異ならん。それより何となく心も空におぼえて、 かくおぼし 咎 とが むるまでなりにけるにこそあなれ」と言ひけり。 かくて、月ごろ過ぎて妻に言ふやう、「出家の功徳によりて仏の国に生まれば、 必ずかへり来て、友を誘はん時、 心ざし のほどは見え申さんずるぞ」とて、 かき消つやうに失せぬとなん。 ありがたく 侍りける心にこそありけれ。 なり たい か を 見 て み よ う、 と 思 っ て 帰 宅 し て 探 り 合 わ せ て 見 る と、 言 う ま で も な い あ ろ う か。 そ の 後 何 と な く 心 が 空 っ ぽ の よ う に 思 わ れ て、 あなたがこのように不審にお思いになるほどになってしまったのだろう」と言ったのであった。 こ う し て 数 か 月 過 ぎ て 妻 に 言 っ た、「 出 家 の ご 利 益 に よ っ て 極 楽 に 生 ま れ た ら、 必ずこの世に帰ってきて、仲間を仏の国に連れて行く時、あなたも仏の国にお連れして 愛情 の深さをお見せ申し上げましょう」と言って、 姿を消すようにいなくなったということだ。 めったにないほど優れている 心根であった。

= 無学な男が野原で屍を見て発心する話。この後話は、髑髏は昔の 聖の遺骸かもしれないと書かれてい。 ★ 「 さらなり 」 「言うまでもない」という語には同義語が多い。 同 じ か ど う ど う し て 違 う は ず が

31 第 位 ~ 第 位 40

「 」 「さらなり」には同義語が サラ 言うまでもない リーマンに

のは 多いから注意です。

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