みんゴロ古文出典
出題率 1.1 % 平安後期 歴史物語 今 いま 鏡 かがみ 『今鏡』は 平安後期に成立した歴史物語 で、『大鏡』 『増鏡』 『水鏡』と合わせて歴史物語の「 四 し 鏡 きょう 」と呼ばれる。『 今鏡 』 は 『 大鏡 』 についで成立し 、 別名 『 続世継 』 ともいう 。内容的に も『大鏡』を受けた次の時代を記している。構想は、作者が 長谷寺に参詣した帰りに出会った老女から昔話を聞いて、 それを筆記したという形である。この は、『大鏡』の語 り手である 大 おお 宅 やけの 世 よ 継 つぎ の孫で、かつて紫式部に仕えていた 人物だとされる(ちなみに 歳 ! 『大鏡』の大宅世継ですら 大 おおかがみ 鏡 描く ~ 歴史物語 12C 前 11C 末 11C 前 作者未詳
32 位 歳だった)。記されている内容は、『大鏡』で語られた最 後の帝である後一条帝(藤原道長の娘彰子の息子)から高倉 帝まで 代 年間を 章に分けて紀伝体の形で整然と記 し、各章には『 源氏物語 』や『 栄花物語 』に倣ったきれいで優 13 146 33
190 新興階級の平氏の台頭の過程が描かれるべきであるが、戦 乱のことよりも宮廷貴族の華やかな行事を描いていること が多い。
200 美な章名が付けられている。この作品が成立した時代は武 士の平氏が政権を握り、道長以降の藤原氏の勢力の下降と
四 鏡
14C 後 12C 後 12C 後
増 ますかがみ 鏡
今 いまかがみ 鏡
栄 えい 花 が 物 ものがたり 語 編年体 作者は赤染衛門か
水 みずかがみ 鏡
紀伝体 編年体 編年体 もある
紀伝体 藤原道長の栄華が
南北朝時代に成立
中心だが批判精神
藤原道長の栄華を
162 ② ③ ① ④
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