みんゴロ古文出典
学習ターゲット
入試データ分析
1位『うたたね』は、阿仏尼が若き日に 身分違いの男性と恋愛し、その結果失 恋し、さらには出家、放浪する日々を 記した日記。 2 位『十六夜日記』は紀行文的日記。阿 仏尼は夫為家の死後、実子の為相と御 子左家宗家を継いだ為氏との細川荘の 領地をめぐる相続争いの訴訟のため鎌 倉に下った。鎌倉への道中の旅日記、 鎌倉滞在記、勝訴祈願の歌の三部構成 である。為相・為守との贈答歌を収め ており、子を思う母の愛情あふれる中 世女流日記の代表作といえる。 3 位『夜の鶴』は最近の出題ではあまり 見られない。
阿仏尼 出題順位
夜の鶴 16.2%
うたたね 46.7%
十六夜日記 37.1%
31 第 位 ~ 第 位 40
うたたね 失恋と放浪 作品 テーマ 内 容 阿仏尼は十代半ばから 安 あん 嘉 か 門 もん 院 いん に女房として 仕えていた。身分違いの貴族男性と恋をする が、その人に忘れられた恨みから、失踪して 衝動的に髪を切って出家する。日記の前半は 西山、 愛 あた 宕 ご に住んだことを記し、後半は、義 父の平 度 のり 繁 しげ に伴い遠江(浜松)に下り、都に 戻るまでを記して いる。
十六夜日記 訴訟のための紀行文
の後妻で、夫為家の死後、先妻の子 為 ため 氏 うじ と我 が子 為 ため 相 すけ との間に播磨国の細川荘の領地相続 争いがあり、その訴訟のために京都から鎌倉 へと下る。日記は東海道を下る道中記と鎌倉 に到着した後の滞在記、長歌三部からなる。 阿仏尼は歌人としても有名で、道中名所で は歌を詠んでいる。作品名十月十六日 に京 都を出発したことによる。
1 2 8 0 鎌倉中期( 年頃) 成立の紀行文。阿仏尼は、藤原定家子為家
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