みんゴロ古文出典
学習ターゲット
入試データ分析
1 位「北山のほとり」は、今は亡き 恋人平資盛(重盛の子)の所有して いた土地を建礼門院右京大夫が訪れ る場面。恋人とのかつての思い出に ふけり、悲しみにくれる場面。 2 位「寿礼・元暦の世のさわぎ」は、 源氏に追われている平家一門とし て、いよいよ都落ちをする恋人平資 盛と作者の別れの場面。資盛は建礼 門院右京大夫に永遠の別れを告げて 西国へと去っていく。 3 位「俊成の九十の賀」は後鳥羽院 から藤原俊成への贈り物の法衣の袈 裟に作者が宮内卿の和歌を刺繍する 場面。
『建礼門院右京大夫集』 出題順位
北山のほとり 13.0%
寿礼・ 元暦の世 のさわぎ 13.0%
その他 47.9%
俊成の九十の賀 8.7%
西八条の遊び 8.7%
通宗の思ひ出 8.7%
31 第 位 ~ 第 位 40
建仁 3年
春の 思い出
秋
秋
春
翌年の春
大原へ
北山のあたりにある、資盛のかつての所有地を訪れる。以前とうっ て変わって荒果てている様子に、さらに資盛との思い出が重り 心が乱れる。 後鳥羽帝に再出仕する 出世している人を見るにつけ、もし平資盛が生きていたら同じよ うに公卿になっていただろうと想像て悲しむ。 大原にいる 女院(建礼門院) を訪れ、その生活の悲惨さに愕然とす る。出家して再び女院に仕えたいと願う。 三位入道(藤原俊成)の九十歳の祝いに 後鳥羽院からの贈り物の服 に和歌を刺繍する。あとで一部の文字を訂正する。
建春門院(後白河院の女御、平滋子)が宮中に来る。建春門院と自 分の仕える建礼門院の様子を見て、その美しさに感動して和歌を詠 む。 建礼門院の実家(西条邸)で、兄弟たちも集まって花の宴が催され る。作者の和歌を隆房が読み上げ、他の者たちも次々と和歌を詠む。 世間一般は動乱で騒々しくなる 作者と恋人の 平資盛 が人目を忍んで逢う。資盛は死後の供養を作者 に頼む。これが最後の逢瀬となり、資盛は西国へ下る。 平家一門の都落ち噂がたち、不安になる。 平維盛の死を聞き、彼が光源氏のように容貌も心遣いも優れていた と思い出に浸る。 平氏討伐のため西国に向かう源氏武士見て泣きながら眠る。 夢 に資盛が現れる。 最愛の恋人資盛の死を知る 作者はひどく落ち込む。見舞いの手紙に対して「かなしともまたあ はれとも世のつねにいふべきことにあらばこそあらめ(悲しいとか つらいとか、世間で言うような程度であるならばどんなによいこ か)」と返歌する。 建礼門院右京大夫集 主要事項
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