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かつての恋人、為尊親王を亡くした 和泉式部の元に、為尊親王の弟帥宮・ 敦道親王の従者が訪れる場面からは じまる。この後二人は恋に落ちるが、 帥宮・敦道親王も病死してしまう。 和泉式部の恋は兄・弟ともに病死と いう形で幕を閉じる。 1 位「九月二十余日」は有明の月がき れいな夜に久しぶりに帥宮は和泉式 部を訪問して門を叩いたが、返事が なかったので帰った、という帥宮の 手紙に和泉式部が返歌をする場面。 2 位「九月末、代詠」は帥宮の愛人が 地方に下る際に和泉式部が歌を代作 する話。
『和泉式部日記』 出題順位
九月二十余日 24.2%
その他 33.2%
九月末、代詠 9.1%
かくいふほどに、 十月にもなりぬ 6.1%
四月十余日 9.1%
宮廷入りの決意 6.1%
五月五日のころ 6.1%
八月、石山詣で 6.1%
31 第 位 ~ 第 位 40
8 月 5 月 7 月 ~
数年後 12 月 9 月末
9 月
4 月
和泉式部の返歌「かをるかによそふるよりはほととぎすきかば やおなじこえやしたると」( ≒ 為尊親王とあなたの声は同じ声な のか聞いてみたいものです) 和泉式部の恋人、為尊親王死去 和泉式部日記 主要事項
和泉式部は自宅に戻り、喪があけた翌年から一条帝の 中宮彰子 のもとに出仕する。 子どもが生まれるが、敦道親王は病死。
和泉式部が敦道親王の邸に入る。敦道親王の北の方が怒って姉 のもとに移るが敦道親王は引き止めない。日記終了。 愛人が地方に下ることになり、 代理 で和泉式部が歌
を書く。端に敦道親王宛てに愚痴を書くと、敦道親王からは「離 れてい女性よりも、あなたが大切です」という返歌が届く。
有明の月の夜、敦道親王が来訪する。侍女が寝ぼけていたため に敦道親王は帰ってしまう。その後の手紙のやりとりで、和泉 式部は自分と同じように敦道親王が月を見ていたことをうれ しく思う。和泉式部が 石山詣 に出かける。敦道親王から「いつ京に戻るか」 というラブレターが届く。 和泉式部の浮気の噂が立つ 和歌・手紙のやりとり多い痴話げんかもある。
数日後、敦道親王が強引に迫って契る。敦道親王は北の方にバ レるのが怖く、なかなか和泉式部のもとを訪れることができな いでいる。 敦道親王との文通スタート! 日記スタート。 敦道親王 が、亡き為尊親王に仕えていた使者を 和泉式部の元へ遣わす。橘の花が添えられている。
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