みんゴロ古文出典
読解ポイント 『源家長日記』の作者源家長は鎌倉初期の歌人。『新古今和歌 集』の撰集に参加した。「日記」とあるが、後年記憶や手控 」は最初のものが前文の
走り騒ぐなど、世の中も響くばかりに侍りしか。 折ふし 北の 政 まんどころ 所 も春日の御社に 御こもりの程なりければ、女房も遠らかに臥したりければ、あやしき事もやわたらせ給ひけん、 あやめ きく人もなかりけるこそ、かひなき事なれと、 たとしへなく 悲しくおぼえ侍れ。 走り回る騒ぎなど、世の中に響きわたるほどでございました。 ちょうどその時 、摂政殿の奥方も春日神杜に 御参籠の時であったので、お邸の女房も遠くの部屋に寝ていたので、摂政殿にご異変が生じていらっしゃったかも知れないのに、 事の様子 を 怪しん で聞く人もなかったのは、まことにご奉仕のかいのないことだと、 たとえようもなく 悲しく思われます。
「 夜の御ましに 入らせ給ひてより がヒントで「目を覚ます」の意。次 のものは前文に不吉の前兆である事変や事件が起こって いる点か「びっくりする」の意。 」 : ○西行『山家集』 さらに藤原俊成・定家の父子もいま した。すごい時代ですね。 ○源実朝『金槐和歌集』 ★二つの「
えなどによって記された仮名日記。『新古今和歌集』の編纂 の経過や当時の宮廷文化、さらには仕えていた後鳥羽院の人 となりを知る重要な日記といえる。 おどろく
出題 お茶の水女子大学 平安末から鎌倉初期は時代の変動期 だけに、そうそうたる人物が出てい ます。 ○鴨長明『方丈記』 『無名抄』 『発心集』
61 第 位 ~ 第 位 70
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