みんゴロ古文出典

190 ちで、彼らが若い頃に見聞した話を人々に語り、時折 歳 の若侍が質問するという形式をとっている。そのため、別 名『世継が物語』あるいは世継が翁の物語』も呼ばれた。 『大鏡』の特徴の二つ目は、 藤原道長に対してやや批判的 で、 単なる歴史的な事実の羅列ではなく、人間的な視点が入っ 30

180 ていることである。赤染衛門の書いた『 栄花物語 』 が道長を 賛美することに終始していたのとは対照的 。歴史物語の最 高傑作で、後に与えた影響は大きい。文徳天皇( 年)から 後一条天皇( 年)までの 代 年を 紀伝体 で語っている。 内容は、各天皇にまつわる話や、有力貴族であった藤原氏 の面々の政治上の駆け引きなどだが特に平安史上もっと も権力を握った政治家藤原道長伝が中心になっている。 850 1025 14 176

出題率 6 位 3.5 % 『大鏡』は歴史物語として、『 栄花物語 』についで作られた。 て、「 四 し 鏡 きょう 」と呼ばれる。『大鏡』の特徴の一つ目は、書かれ ている文が 会話体 であることで、主たる話し手である 大 おお 宅 やけの 世 よ 継 つぎ は 歳、脇役に当たる 夏 なつ 山 やまの 繁 しげ 樹 き は 歳という超老人た 成立は平安後期で、後に続く『 今鏡 』 『 水鏡 』 『 増鏡 』とあわせ 平安後期 歴史物語 大 おお 鏡 かがみ 作者未詳 11C 末 11C 前 ~

歴史物語

四 鏡

14C 後 12C 後 12C 後

12C 前 大 おおかがみ 鏡 紀伝体 藤原道長の栄華が

増 ますかがみ 鏡

水 みずかがみ 鏡

今 いまかがみ 鏡

栄 えい 花 が 物 ものがたり 語 編年体 作者は赤染衛門か

紀伝体 編年体 編年体 もある

描く 中心だが批判精神

藤原道長の栄華を

南北朝時代に成 立

44 ② ③ ① ④

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