みんゴロ古文出典

1 第 位 ~ 第 位 10

学習ターゲット

入試データ分析

1 位の藤原道長は自分の娘たちを帝 に入内させ、外戚として権力をふ るった。娘の彰子を一条天皇に入内 させた時には、先に入内していた兄 道隆の娘である中宮定子を無理やり 皇后にして二后並立とした。 2 位の藤原伊尹は道長の伯父で一条 摂政と呼ばれた。師輔の長子で、弟 に兼通、兼家がいる。安和の変で左 大臣源高明を失脚させた。 3 位の藤原時平は道長の祖父師輔の 伯父にあたる人物。ライバルの菅原 道真を大宰府に左遷するが、早死し たために摂政関白にはなれなかっ た。

『大鏡』出題順位

やはり ワシが 一位

右大臣道兼 4.8% 太政大臣兼通 4.8% 花山院 4.8% 左大臣師輔 6.0% 太政大臣実頼 7.2%

その他 9.9%

太政大臣道長 25.3%

太政大臣伊尹 10.8%

左大臣時平 9.6%

内大臣道隆 8.4%

左大臣師尹 8.4%

『大鏡』愚兄賢弟 骨肉の争い VS. 兼 通 兼 家 兄 弟

円融帝の母安子(兼通・兼家の妹)の遺筆である「関白は兄弟順になるべきで ある」に従って、力の劣る兄の兼通が関白になる。そのため二人は犬猿の仲と なり、兄兼通が危篤の時、弟兼家は兼通が亡くなったと勘違いして、見舞いに 訪れず、兼通の家の前を素通りして内裏に参上して次の関白を自分にしても らおうとする。これが兼通にバレて、兼家は関白になれず左遷されてしまう。 兼通亡き後は兼家は出世コースに復帰し、摂政・関白・太政大臣を歴任する。 VS. 父兼家の死後、長男の道隆が摂政になる。道隆は娘定子を一条帝に入内させ、 中宮にする。弟の道長は姉の詮子(一条帝の母)を味方につけて娘彰子を一条 帝に入内させる。彰子を中宮にするために、中宮定子を無理やり皇后として、 初めて二后並立を誕生させた。道隆の死後は、道長は道隆の息子伊周・隆家を 左遷し、さらに優位な立場に立った。 道 隆 道 長 兄 弟

この世をばわが世とぞ思ふ望月の 欠けたることもなしと思へば (道長)

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