みんゴロ古文出典

出題率 7 位 3.3 % 本居宣長は 伊勢松坂 に生まれ活躍した 江戸後期 の人で、 初め医学を修業し、のちに国学に惹かれて勉強し、 契 けい 沖 ちゅう か ら始まる国学の大成者 になった。国学では 賀 か 茂 もの 真 ま 淵 ぶち を師 と するが、実際に会ったのは生涯にたった一度である。国学 とは日本古来の文化思想の究明を目標とする学問で、具体 的には『万葉集』 『古事記』 『源氏物語』などの研究をすること であった。契沖は『万葉集』研究書として『万葉代匠記』を 著した。ついで 荷 か 田 だの 春 あずままろ 満 とその弟子賀茂真淵によって、国 学の確立期を迎える。賀茂真淵の著書『万葉考』『歌意考』 『冠辞考』 (真淵の著書は「 - 考」が三つと覚えよう)は文学史 もと 居 おり 宣 のり 長 なが 本居宣長

35 でも問われる作品。そして、その弟子にあたるのが本居宣 長であり、国学大成者として下図のように多くの書を著し た。文学史で問われるものが多いのでしっかり確認してお こう。入試で出題される出典では 随筆 『 玉勝間 』が群を抜い ている。『 古事記伝 』は 年を費やした大作であり、また『 源 氏物語玉の小櫛 』では、『 源氏物語 』 の本質を 「 もののあはれ 」 に見出す など、後世に大きな影響を与える仕事をなした。

1801 本

国学者

国学

1763 1764 1772 1793 1796 1798 1798

鈴 すず 屋 のや 集 しゅう

菅 すげ 笠 がさ 日 にっ 記 き

うひ山 やま ぶみ

玉 たまかつ 勝 間 ま 源氏物語玉 たま の小 お 櫛 ぐし

古 こ 事 じ 記 き 伝 でん

紫 し 文 ぶん 要 よう 領 りょう

契沖

先駆者

江戸後期

1730 ~

賀茂真淵

継承

本居宣長

大成

52

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