みんゴロ古文出典

950 ざした雑談や噂話、男女の恋愛話のほかに、官位昇進の悲 喜こもごも話、亡き友をしのぶ話、子を思う親の心を歌っ たりした人生哀歌的な話が多いが、一貫した人間像やテー マはなく、打聞的雑話的な短編集といえる。「 なん~ける 」 といった係り結びを多用 しているのも、当時の日常会話そ のままの形を写し取ったものといえる。

出題率 10 位 3.1 % 『大和物語』は『伊勢物語』に次いで 平安中期( 年頃)に 成立した歌 。『伊勢物語』を受けて『平中物語』へとつな がる歌物語の真ん中に位置し、その後の説話集へとつなが る内容を持つ作品。全 段中 首の歌を含む。中心となっ たのは当時貴族の間に流行していた 和歌にまつわる説話 で、まだ口承の段階ものだった。 段以前は 世紀前半 に詠まれた歌を中心にその由来を語る物語。 段以降は歌 を伴った古い伝説( 生 いく 田 た 川伝説、 蘆 あし 刈 がり 伝説、 姨 うば 捨 すて 山 やま 伝説な ど)、説話的な物語が収録されている。 宇 う 多 だ 法皇とその周 辺人物の話題が多く、貴族社会で伝えられた歌物語の姿を 伝えている。内容はきわめて雑多で、貴族の日常生活に根 ま と 和 物 もの 語 がたり 173 294 146 10 147 歌 物 語

平安中期 歌物語 大 や

作者不詳

1000 頃

10C 中 10C 中

10C 中

伊 い 勢 せ 物 ものがたり 語

大 やまと 和 物 ものがたり 語

平 へい 中 ちゅう 物 もの 語 がたり 多武峰少将物語 (『高光日記』) 主人公

源 氏 物 語

げん

ものがたり

『在 ざい 五 ご が物語』 ともいう。

『在 ざい 中将物語』

在 あり 原 わらの 業 なり 平 ひら が主人公 『在 ざい 五 ご 中将物語』

紫式部作

六歌仙の一人、

色好みの平 たいらのさだふみ 貞文が

70

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