みんゴロ古文出典

280 作者の王朝貴族文化への憧れから、古い貴族的・宮廷的な 話も多く、詩歌管弦に関するものや滑稽談なども収められ ている。中国の経書・老荘を下敷きにし、また日本の『大和 物語』 『宇治拾遺物語』 『発心集』などからも多数引用している が、 『十訓抄』の主題に沿うように巧みに要約して載せている。 平清盛・重盛親子の日常生活や、西行や鴨長明の出家 にま

つわる話など、著者の見聞による逸話なども収められている。 上位大学での出題が多く、口語訳や主題を問うものなど、一 歩突っ込んだ問いが多いので頻出箇所は読んでおきたい。

4 12 位 『十訓抄』は 鎌倉中期 、建長 年（ 年）に成立した 世俗説 話 。作者は六波羅二臈左衛門と言われている。少年たちに 善を勧め、悪を戒めようとする教訓と啓蒙の目的をもって 書かれたもので、文字通り、「 十 」 の教 「 訓 」 の徳目 のもとに

1252 約 の説話が集められている。内容的には儒教的な色彩が 強く、鎌倉方に仕えた作者が、少年が主君に仕える場合の 処世訓を集めた説話集といえる。そのため読みやすい文体 で書かれ、具体的な処世の道しるべが示されている。しかし、

出題率 左 ざ 衛 え 門 もん か 鎌倉中期 世俗説話 十 じっ 訓 きん 抄 しょう 2.5 ％ 六 ろく 波 は 羅 ら 二 に 臈 ろう

鎌倉の説話

1305 住 作 雑 ぞう 談 だん 集 しゅう 仏 無

12C 後 1215 1216 1221 1222 1242 1252 1254 1275 1283

沙 しゃせきしゅう 石集

撰 せんじゅうしょう 集抄

古 ここん 今著 ちょもんじゅう 聞集 橘 たちばなの 成 なり 季 すえ 編 余りの説話

十 じっきんしょう 訓抄

今 いまものがたり 物語

閑 かんきょのとも 居友

宇 う 治 じ 拾 しゅうい 遺物 ものがたり 語

発 ほっしんしゅう 心集 古 こ 事 じ 談 だん

宝 ほうぶつしゅう 物集

720 行 ぎょう が主人公 仏仏 世 西 さい

世 世

仏 仏

世

仏

世 六波羅二臈左衛門作か 十の儒教徳目での教訓話 慶政編 藤原信実編

源顕兼編

鴨 かもの 長 ちょう 明 めい 作

無 住 作

むじゅう

むじゅう

仏 世

＝仏教説話 ＝世俗説話

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