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161 9 発 展 「自由」とは、他者から強制されず思うままに行動できること、 とりわけ権力者から束縛を受けないことを言います。そして、そ の自由を誰もが等しく享受 （ｐ 参照）できる ことを重視する立 場が、 「自由主義（リベラリズム）」 です。しかし、 何を「自由」 と考えるか、また、どこまで「自由」を認めるかによって、その 立場は大きく異なります。 自由を強制される不自由という逆説。 自由

は、需要と供給による市メカニズムのことです。政府が市場に 介入すると、かえって成長を促す競争が阻害されます。スミスが、 政府の役割を国防・治安などの必要最小限にとどめる、自由放任 主義（レッセ・フェール）の をとったのも当然でした。

十八世紀のイギリスの思想家アダム・スミスは、各人が利己心 に従って自由競争を行えば、神の「見えざる手」が働き、自然 社会全体の発展につながると説きました。神の「見えざる手」と

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